基礎から学ぶ ── ネット銀行のメリット・デメリット


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ネット銀行(インターネット専業銀行)とは、基本的に実店舗窓口はなく、ネット上で取り引きする銀行のことです。

ネット銀行の利用者は確実に増えているけれど、一体何ができるのか分からない……、ネット上のリスクが怖い、口座開設するのが面倒……という方も多いですよね。
よくよく調べてみると、ネット銀行は使い方次第では、とても便利でオトクな金融機関なのです。ネット銀行のメリットとは? 各社の特徴は?など、キホンの疑問点をご紹介します。
 

ネット銀行は8行。15年度の純利益の総合計は701億円

 
いまや新しい形態の銀行として、一気にシェアを広げているネット銀行。
2016年3月期決算によると、ネット銀行8行の純利益の総合計は701億円。マイナス金利の影響で減益したものの、2010年3月期が約104億円だったことを考えると、著しく成長しています。

ネット銀行は、これまでのように実店舗の窓口に行かずとも、手持ちのインターネットやスマートフォンで、振り込みから定期預金の預入・解約、残高照合などあらゆる取り引きができるので、いまの時代にぴったりあった金融機関というわけです。

自行の窓口やATMは基本的にないため、現金の出し入れについては、提携のコンビニやゆうちょ銀行、または提携銀行のATMで行います。各社とも幅広く提携しているので、入出金に困るということはないでしょう。むしろメガバンクよりATM手数料はオトクです。
また、ネット銀行には通帳はありませんが、インターネット上で明細を確認することができます。

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21世紀とともに産声をあげたネット銀行

 
日本のネット銀行は、2000年10月12日に「ジャパンネット銀行」が開業されたことに始まります。
21世紀が幕開けした年に、さくら銀行と富士通のネット銀行構想からスタートしたネット銀行は大きな話題になりましたか、16年経った現状の8行の特徴をざっと見ると……、
 

現時点での8行の主な特徴は……

 
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ネット銀行を利用するメリットとは!?

 
実店舗がないことで運営コストを低く抑えることができるので、消費者にはうれしいサービスが様々そろっています。その割安感と手軽さは、既存の銀行とは比べものにならないと言えるでしょう。

①金利が高い
マイナス金利によりメガバンクを始めとする円定期預金の金利が惨憺たる状況のなかで、ネット銀行の金利はとても魅力的です。定期預金の金利はメガバンクの数倍はよいと考えていいでしょう。

②ATM手数料がオトク
各社に違いがありますが、たとえばATM手数料は回数制限付きで無料など、手数料サービスが秀逸です。
たとえばソニー銀行は、セブン-イレブンやイオン銀行のATM手数料は、何回利用しても無料などのサービスを行っています。

③振り込み、自動入金、住宅ローンなど各種サービスが充実
メガバンクと比較して住宅ローン金利が低いのも特徴です。また、他行の口座から無料でネット銀行の自分の口座に自動入金してくれるシステムや、決まった日に家賃の振り込みなどを自動かつ無料で送金してくれるシステムなど、各社様々なシステムを用意しています。
また、振り込みは基本的に24時間365日できるし、振り込み手数料もメガバンクに比べて割安です。
 

そして、気になるデメリットとは!?

 
窓口がないため、気軽に相談できないことに、不安を覚える方も多いでしょう。コールセンターなどに相談することはできますが、顔を合わせて相談したい方は、メインバンクを都市銀行などにして、ネット銀行はお財布代わりとして少額からスタートしてみるのも手です。

── 今後、ネット社会がさらに広がるにつれ、ネット銀行をメインバンクに据える人も増えるはず。あらゆる個人取引や資産管理をパソコンやスマートフォン上で行っていく未来へ向けて、どのような顧客サービスが展開されていくのか、既存の銀行のあり方も含め、今後の推移を見守りたいですね。
 
 

≪記事作成ライター:ナカムラミユキ≫
千葉出身。金沢在住。広告制作会社にて、新聞広告を手がける。映画、舞台からメーカー、金融まで幅広い記事広告を担当。著名人インタビューや住宅関連、街歩きコラム、生活情報まで興味の赴くまま執筆しています。


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