2017年の主な値上げ品目は何? 家計圧迫さらに続く!?


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アベノミクスがインフレ率2%を掲げ、円安傾向だったここ数年、食品などの生活必需品の値上げが続きました。

また国民年金保険料の段階的な引き上げや、軽自動車税の負担増など、家計への負担もジワジワ増加しています。
2017年をみると、早くも円安による原燃料価格の上昇で、電気・ガスの値上げが決定。飛行機に上乗せされる燃油サーチャージも10カ月ぶりに復活してしまいました。
では今年、値上がりする品目を見ていきましょう。

 

2017年2月から「電気・ガス料金」の値上げ

 

大手電力10社と都市ガス4社は、原油やLNG(液化天然ガス)、石炭の輸入価格の上昇をうけて、値上げを発表しました。
標準的な家庭の電気料金でみると、値上げ幅が高いのは、沖縄電力114円、中国電力86円、東北電力と東京電力81円、中部電力と関西電力は78円です(毎日新聞HP 1月30日より)。
すでに2カ月連続で上昇しており、まだまだ予断を許しません。

 

「燃油サーチャージ」の復活

 

燃油サーチャージとは、原油価格が高騰した場合、これまで航空券でまかなっていた飛行機の燃料代を、航空券とは別建てで徴収することです。多くの航空会社では2カ月に一度の割合で、金額の見直しを行います。
燃油サーチャージは航空会社や路線によって異なりますが、一例を挙げると、ハワイ2000円、アメリカ3500円(JAL、ANA/片道 2017年2月1日〜3月31日発券分)になります。
2月発券分から燃油サーチャージは復活しましたが、4月発券分からさらに約2倍に値上げするとの報道もあり、海外渡航予定のある方は要チェックです。

 

「はがき」は、10円値上げ

 

2017年6月から、はがきが10円値上げして、62円になります。この値上げは23年ぶりです。あわせて定形外郵便の一部も値上げされることになりました。
気になる年賀状は52円、封書は82円で据え置きです。年賀状や手紙を出す文化が廃れないためにも、この二つは据え置きでいてほしいですね。

 

都道府県別にリスクに応じて値上げする「地震保険」

 

1月から地震保険料率が改正され、全国平均で5.1%値上げされました。そして、今後も段階的に全国平均19%にまで値上げされる予定です。
2014年にも大きな見直しがありましたが、地震が少ないと言われた地域にも災害が発生していることから、あらためて危険度計算を行った結果、この先2回に分けて値上げすることが決まったわけです。

ただし値上げする地域だけでなく、値下げされる地域もあります。
値下げされるのは、北海道、青森県、新潟県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、奈良県です。
1000円以上、値上がりする地域は以下のとおり(図参照)です。

 

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「USJ」は、8年連続値上げ!

 

大阪のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は2017年2月8日から、1日入場料を大人(12歳以上)7600円、子ども(4〜11歳)5100円(いずれも税込み)に改定しました。大人入場料は昨年から200円のアップです。
かりに、大人2人、子ども2人の4人家族でUSJに行くと、入場料だけで2万5400円……。これを安いととらえるか、高いととらえるか、みなさんはどう考えますか?

ともあれ、「ハリー・ポッターエリア」や「ザ・フライング・ダイナソー」などの成功によって、入場者数が右肩上がりのUSJ。この値上げは、エンターテインメントへの自信と誇りの裏返しとも言えるでしょう。8年連続値上げをモノともせずに快進撃が続く予感がします。
一方の東京ディズニーランド・東京ディズニーシーでも値上げを断行。こうした人気テーマパークの値上げを裏付けるものが「体験価値の向上」とされています

── 家計にとって苦しい時期はこれからも続きますが、電力自由化などにより200社以上で電力の小売りが行われているなど、ライフスタイルにあわせて賢いマネーの使い方が求められている時代と言えそうです。
2017年の世界経済の先行きは見えませんが、暮らしとマネーを見つめ直して、将来を見据えていきたいですね。

≪記事作成ライター:ナカムラミユキ≫ 
千葉出身。金沢在住。広告制作会社にて、新聞広告を手がける。映画、舞台からメーカー、金融まで幅広い記事広告を担当。著名人インタビューや住宅関連、街歩きコラム、生活情報まで興味の赴くまま執筆しています。


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