電力小売り自由化から1年。勝ち組& 人気4企業をPICK UP!



 

2016年4月からスタートした電力小売り全面自由化。1年が経とうとするいま、小売り電気事業者は400社にもおよび、玉石混淆のさまを見せています。

そして、いよいよ今年4月には、ガス小売り全面自由化もはじまり、電力・ガス小売り事業は大きく様変わりしていきます。
私たちの生活に密着するインフラ変化の大局面。電力自由化の勝ち組の特徴とは──。

 

強固な顧客基盤のある企業が強い

 

 

電力市場の規模は、実に約8兆円。
その市場規模に着目し、多くの企業が自由化に参入しましたが、実際のところ1年経った現在、家庭向け(低圧)新電力に切り替えた世帯の割合は、わずか3%程度。原油・天然ガスの価格上昇により、新電力に割安感を感じない人が多かったことも、苦戦の要因と言われています。

こうしたなかでも、顧客数を確実に伸ばしているのが、東京ガス、大阪ガス、KDDI、ENEOS(JXエネルギー)などです。強固な顧客基盤があり、営業戦略をとりやすいことが成功の最大の理由と言われています。
また、営業網などが大手に比べて弱くても、LooopでんきやHTBエナジーのように、オリジナリティある価格サービス・電力を提供し、契約数を伸ばしている会社もあります。
そこで早速、電力自由化で成功している会社から、特徴ある企業4社を紹介しましょう。

 

東京ガス

 

この1年で、60万以上の申し込み件数を突破した東京ガス。ガスと電気のセット割がやはり絶大な支持を集めました。

東京ガスを選んだ理由をあげてみると……(東京ガスの顧客アンケートより)

●電気料金が安くなるから
●会社の信頼性
●トラブルに対応した駆けつけサービス
●ポイントが貯まる
●クックパッドの人気検索順が使える
などがあげられています。やはり東京ガスというブランドからくる安心感と利便性が、60万以上の申し込み件数という数字となったのでしょう。しかし今度は、ガス小売り自由化により、東京電力がどう巻き返しを図るかにも注目です。

 

Looopでんき

 

Looopは、東日本大震災発生時に、独立型ソーラー発電セットを無償で設置したことがきっかけに2011年に設立された新しい会社。同時に、自然エネルギーの普及をめざす会社でもあり、Looop独自の料金形態も魅力となっています。

電気料金を決める大きな要素は、基本料金(定額)と使用電力量の二つです。
基本料金は、契約するアンペア数によって価格が決まっており、電気をまったく使わなくても支払わなければなりません。東京電力の場合、20Aだと561円60銭、50Aだと1404円と価格が上昇していきます。

Looopでんきの場合、この基本料金がなんと一律0円。これは驚きですね。
使用電力量の料金のみで支払額が決まるので、ファミリー層などアンペア数の大きい世帯でのメリットは大きいでしょう。
また電気は、1kWhあたりの価格が3段階に分かれており、使用電力量が多くなるほど、1kWhあたりの価格が高くなります。この点も、Looopの場合、使用電力量に関係なく1kWhあたりの価格は一律。こうした点からも、電気を多く使う方におすすめの会社といえそうです。
さらに、住宅用太陽光発電システムを導入されている家庭向けに「Looopでんき+ ソーラー割」も提供している点も気になるポイントといえるでしょう。
※提供エリア:北海道、東北、関東、中部、関西、中国、九州

 

HTBエナジー(H.I.S.グループ)

 

HTBエナジーは、あの長崎・ハウステンボスから生まれた電力会社なのですが、旅行会社H.I.S.が電力販売をサポートしている点でも、メディアで話題になりました。

HTBエナジーの魅力は、何といっても「使っても使わなくても5%OFF」の制度といえます。
Looopでんきで紹介したように、電気は使用量が多くなるほど高くなる仕組みになっているため単身世帯など、あまり電気を使わない世帯では、新電力の価格面での恩恵を受けにくい傾向にありました。しかしHTBエナジーの場合、アンペア数(申し込みは30A〜)や季節に関係なく毎月確実に5%割引されるので、年間を通したアドバンテージは高いといえます。
主な魅力をあげると、
●「誰でも5%OFF」のシンプルプラン
●出張費・作業費0円。24時間365日対応駆けつけレスキューあり
●クレジットカードでの支払いOK

※四国電力・沖縄電力管内・離島にお住まいの方は申し込できません。※申し込みは30A以上です。

 

ENEOSでんき(JXエネルギー)

 

ENEOSといえば、ガソリンスタンドを誰もが思い浮かべるはず。ですが、すでに自社発電所をもち、火力・風力・太陽光・バイオマスなど多彩な電源を確保している安定的な電力会社でもあるのです。その証として、10年前からオフィスビルや学校に電気を供給している実績がありますし、高効率天然ガス(LNG)発電やバイオマス発電にも力を入れており、CO2やNOX(窒素酸化物)の排出量が少ないエコロジーな電気を提供しているのも特徴です。
同じく、ここでも特徴をあげると、価格面で優れた点がわかります。
●2年利用で「にねんとく割」が適用され、1kWhあたり0.2円安くなる
●ENEOSカードでの支払いで、ガソリンスタンドでの給油がリッター1円引き
●Tポイントが支払い200円で1ポイント貯まる

マイカーをお持ちの方であれば、ENEOSカード自体に給油の際の特典があるので、電気+ガソリンをセットにすると、かなりオトクなサービスになりますね。

── 各社ともに競争に打ち勝とうと企業の特性を活かしたさまざまな工夫をこらしているので、ネット上で料金シミュレーションをしてみるのもよいかもしれません。
今年4月からは、ガス小売りの全面自由化もはじまり、ガス・電気のセット販売をできない会社は苦境に立たされるのでは……という見方もあります。今後、生活者の一人としてエネルギー市場がどう変わっていくのか、しっかり注目していきたいですね。

≪記事作成ライター:ナカムラミユキ≫ 
千葉出身。金沢在住。広告制作会社にて、新聞広告を手がける。映画、舞台からメーカー、金融まで幅広い記事広告を担当。著名人インタビューや住宅関連、街歩きコラム、生活情報まで興味の赴くまま執筆しています。


Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です