いま、世間を騒がす「ポテチショック」。ネットでは高額取引も!?


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国民的な定番スナック・ポテトチップスに、いま大きな異変が起きています。

北海道産ジャガイモの不作を受けて、大手メーカーではこの春から一部商品の販売休止・終了を決定。店頭でポテトチップスが品薄になる「ポテチショック」が広がっています。ネット上では高額で取引される「闇ポテチ」なる商品も登場し、ちょっとした騒動になっているようです。
たかがポテチ、されどポテチ……。突如巻き起こったポテトチップスの危機にフォーカスしてみました。

 

ポテチの販売休止・終了で大手2社の株価が下落

 

2016年8月、北日本を襲った台風10号の大雨による被害で、北海道を主要産地とするジャガイモの収穫量が激減。原料の約7割を北海道産に頼る「カルビー」と「湖池屋」は、これまで貯蔵分でポテトチップスの生産を続けてきましたが、この春には限界に達し、定番を除く一部商品の販売休止や終了に踏み切りました。
カルビーは、4月半ばに15商品の販売を休止、18商品の販売を終了。湖池屋は、3月末に9商品の販売を休止、7商品の販売を終了しています。
これを受け、カルビーの株価は4月10日(2%安の3870円)・11日(3%安の3685円)と続落。3月下旬に5000円近くあった湖池屋の株価も、4月11日には4100円まで下落するなど、ポテチショックへの懸念は株取引にも一気に広まりました。

 

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もはや事態は「平成のイモ騒動」に!?

 

日本のポテトチップスの出荷量は約13.1万トン(2016年)、市場規模は約900億円といわれ、国内シェア1位のカルビー(約69%)と、2位の湖池屋(約22%)だけで9割以上のシェアを占めています。
この大手2社が同時期に販売を休止・終了したことから、店頭ではポテトチップスの品薄状態が続き、品切れを心配して買いだめする消費者が続出。ツイッターでは「ポテチショック」ハッシュタグ付きのつぶやきが相次ぎ、棚が空になったポテトチップ売場の写真投稿も。首都圏のスーパーやコンビニでは、4月中旬のポテトチップスの売り上げが、前年に比べて2倍近くに跳ね上がったといいます。

さらに一部のオークションサイトでは、入手困難をうたった「闇ポテチ」の出品も増加。販売休止になった「カルビー ピザポテト(63g×12袋入り)」が1万円、販売終了になった「湖池屋 リッチコンソメ(60g×1袋)」が500円など、市場価格の5~10倍の高値で出品された商品もあるそうです。
もはやポテトチップスを取り巻く状況は、「平成の米騒動」ならぬ「イモ騒動」へと発展し、ますます波紋を広げているようです。

 

ポテチショックはいつまで続く?

 

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では、世間を騒がすポテチショックは、一体いつまで続くのでしょうか?
カルビーと湖池屋によると、原料の約3割を九州・関東から仕入れているものの、急に仕入れを増やすことは難しいといいます。また、創業時から国産ジャガイモ100%にこだわる湖池屋では、「海外産への切り替えは考えていない」とのこと。休止商品の販売再開時期については、両社とも「まずは定番商品の供給が最優先」「ジャガイモの収穫状況を見ながら検討したい」とコメントしており、先行きの見通しは立っていないのが現状のようです。

ということで、ここしばらくは続きそうなポテチショック。ポテトチップスが食べられなくなっても、生死にかかわるわけではありませんし、たかがポテチといってしまえばそれまでですが……。大人から子どもまで幅広い世代に愛される国民的スナックだけに、早急な販売再開が待ち望まれるところです。
ちなみに5月上旬現在、筆者が住む横浜市のスーパーやコンビニでは、定番商品のポテトチップスが通常通り販売されており、大量に買っていく人もほとんど見かけません。変にあせって買い走るより、事態を冷静に受け止めて見守るのが賢明といえそうですね。

※参考/日本経済新聞、朝日新聞

≪記事作成ライター:菱沼真理奈≫  
約20年にわたり、企業広告・商品広告のコピーや、女性誌・ビジネス誌などのライティングを手がけています。金融・教育・行政・ビジネス関連の堅い記事から、グルメ・カルチャー・ファッション関連の柔らかい記事まで、オールマイティな対応力が自慢です! 座右の銘は「ありがとうの心を大切に」。


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