広告手法は、昨今、大きな変化を遂げてきています。
動画を活かしたコンテンツなどをWeb上でご覧になった方も多いかと思いますが、その視聴時に動画広告がたびたび挟み込まれることにお気づきになっていることでしょう。
また、従来の紙媒体やテレビ媒体のほか、屋外や店頭、交通機関における広告の露出機会なども、ますます拡大していっているようです。そんな広告の新たな可能性を把握することで、これからの時代に広告が課せられる課題を探っていきます。
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Web上の動画広告市場は2020年には2009億円と推計
Web上における動画広告にはいくつかの種類があります。
① ──インストリーム型:動画コンテンツ視聴時に挿入される広告
② ──インスクロール型:アクセスしたWebサイト上のページに埋め込まれている広告
③ ──インバナー型:バナー広告枠を活用した広告
④ ──インフォード型:SNSのタイムライン上に掲載されている広告
みなさんも日常的にこのような動画広告に遭遇しているのではないでしょうか。
今後の動画広告市場規模を推計したデータを見ると、2014年には316億円であった市場規模は、2020年には2009億円と6倍以上に拡大する成長市場であるとは驚きです。またその中でも、インストリーム型が6割以上を占めるのではないかといわれています。動画広告は、拡大する可能性を大きく秘めた広告媒体であることが分かります。
昨今、若年層のテレビの接触機会が特に減少してきていると言われています。スマホが必携となっている若年層にアプローチするのにも、動画広告は有効な媒体となっていくのかもしれません。
朝の通勤電車で新聞などの紙媒体を読む人は、めっきり少なくなってきていると感じている方は少なくないと思います。消費者に対する広告アプローチも、人々のライフスタイルに合わせ、変化を遂げていくことになるのは必然といえるのでしょう。
デジタルサイネージ市場は2020年には3361億7000万円に?
広告はWeb上だけではなく、屋外や店頭、交通機関など、あらゆる場所での接触機会が増えてきています。ディスプレイなどの電子的な機器を使用して情報発信するシステムは、デジタルサイネージと呼称され、拡大傾向にある媒体になってきているようです。
では、デジタルサイネージの国内市場規模を予測したデータを見てみましょう。
2016年のデジタルサイネージの国内市場規模は1487億7500万円。2015年が1280億4900万円であったので、対前年比116.2%という結果となっています。その後も市場は拡大し続け、ピーク時の2020年には3361億7000万円もの規模になると予測されています。初期投資費用や管理維持費用が低く抑えられることになるというのも、市場拡大を後押しする要因となるようです、
2020年といえば、オリンピック・イヤー。広告市場も、オリンピックというエポックに向けて加速していくようですね。
デジタルサイネージ広告市場規模は2020年には2001億8000万円?
デジタルサイネージの広告市場規模は、どのように変化していくと予測されているのでしょうか。
2016年のデジタルサイネージの広告市場規模600億8100万円。2015年が492億9900万円であったので、対前年比121.9%となりました。この広告枠の伸び率ですが、ピークを迎える2020年には、2001億8000万円にまで拡大すると予測されています。
確かに最近、屋外や店頭、交通機関などのデジタルサイネージに直面することが多くなってきた気もします。静止した広告が、わたしたちにもう一歩踏み込んで語りかけてくる時代がやってきているといえます。
── 広告は、新聞や雑誌などの紙媒体やテレビの中から飛び出し、わたしたちの生活にグッと近づいてきています。PC、スマホ、電子機器という新たなメディアを駆使した広告展開は、今後、ますます拡大していくことになるのでしょう。そして、広告によって、わたしたちのライフスタイル自体が、大きな変化をおよぼすようになってくるのかもしれません。何気なく目にする広告動向のかげで巨額のお金が動いていると考えれば、広告動向から目が離せませんね。
≪記事作成ライター:川島大河≫
情報サービス会社、広告代理店などの勤務を経て、現在は供養関連事業(お墓、葬儀、終活など)の販促企画、セミナー・プロデュース、執筆・編集関連業務に従事する。「楽しく人生を過ごすために役立つ情報を分かりやすく提供」することがモットー。
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