金利、利息、リボ……。きちんと把握しておきたい「カードローン用語」


クラウドファンディング,ソーシャルレンディング,マネセツ

実質年率、金利、利息etc.……。
金融用語はもちろん、カードローン用語も日常的に使用するものではないので、分かっているようでよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、お金を借りる際には、きちんと把握しておきたいもの。
手軽にキャッシングできるこの時代、利息手数料をどのくらい支払っているか分からない、なんてことにならないために、用語の解説から計算方法まで、お伝えします。
 

利息を計算するために必要な「金利」

 
まずは、カードローンについてまわる「利息」「金利」「実質年率」とはなんぞや、という基本からスタートしましょう。

カードでキャッシングするということは、当たり前のことですが、そのカード会社から、お金を借りるということ。つまり、借りる=賃借料が発生するのは当然のこととなります。
この賃借料にあたるのが「利息」であり、利息は借りたお金にプラスして返済するお金で「円」で表示されます。「利息」と「利子」は同じ意味合いです。

では、どうやって利息の額を決めるかというと、各社が設定している「金利」で計算します。金利は、1年間借りたお金(元本)に対する利息の割合(%)を示したものです。

利息の計算はとても簡単。利息は日割りで計算されるので……
■借りたお金(元本)×金利(%)×日数÷365日=利息となります。
たとえば、10万円を金利18%で1年間借りた場合の利息は、
10万円×18%×1年(365日)÷365日=1万8000円。
返済総額は、11万8000円になります。
 

分割返済の仕組み

 
ただし10万円を1年間借りる、という人はあまりいませんよね。
多くの場合は分割返済ではないでしょうか。
その場合も上記の計算式を用いまですが、ポイントは「利息は元本にかかってくる」ということ。つまり、元本が減るほど、利息の額は少なくなるというわけ。

■例1:10万円を3カ月で返済
最初の月の利息(10万円)×18%×30日÷365=1479円
2カ月目の利息(10万円−3万3333円)×18%×30÷365=986円
3カ月目の利息(10万円−3万3333円−3万3333円)×18%×30÷365=493円
利息の合計は2958円(月々の支払いは10万円+2958÷3=3万4319円)

■例2:10万円を5カ月で返済
最初の月の利息(10万円)×18%×30日÷365=1479円
2カ月目の利息(10万円−2万円)×18%×30÷365=1183円
3カ月目の利息(10万円−2万円−2万円)×18%×30÷365=887円
4カ月目の利息(10万円−2万円−2万円−2万円)×18%×30÷365=591円
5カ月目の利息(10万円−2万円−2万円−2万円−2万円)×18%×30÷365=295円
利息の合計は4435円(月々の支払いは10万円+4435÷5=2万887円)
※例1、2共に便宜上、元本は単純に月数で割っています。1カ月30日で計算し、利息の表示は小数点以下切り捨てています。よって、実際の返済額は異なります。

上記の計算式はあくまで目安となりますが、返済日数が多いほど利息を多く支払う仕組みが、お分かりいただけるでしょうか。

金利については、「元本が10万円未満の場合は上限金利・年20%、10万円以上100万円未満の場合は上限金利・年18%、100万円以上の場合は金利上限・年15%まで」と、貸金業法で定められています。
 

実質年率=金利と考えてよい!?

 
借りたことがある人なら、明細書に「実質年率18%」などと表示されているのをご覧になったことがあるはずです。
では、この「実質年率」とはどういう意味なのでしょうか。

お金を貸す際には、諸々の事務手数料がかかりますが、その諸経費を金利に含めて提示したものが、実質年率。裏をかえせば、実質年率としているので、そのほかの手数料(ATM利用手数料が発生する場合は別です)は、取られることはない、ということです。
利息の計算する場合、金利=実質年率でOK。
消費者金融業は実質年率での表記が義務づけられています。

さて、大手銀行系カードローンから消費者金融ローンまで、現在は様々なローンがありますが、金利設定の低いほうが当然ながら利息は少なくなります。しかし、金利が低いということは、すなわち審査も厳しいということ。

さらに、気をつけたい点は、各社、たとえば金利(実質年率)4%〜18%と幅をもたせていることです。この場合4%で借りられると思いがちですが、やはり審査があるので、実際には18%だと考えていたほうがいいということをお忘れなく。

短期で借りたほうが利息の支払いも少なくなりますが、借入が増えると返済額が増加することにもなります。
利息、金利、実質年率といったカードローン用語のキホンをきちんと押さえて、今後の参考にしてみてはいかがでしょう。
 
 

≪記事作成ライター:ナカムラミユキ≫
千葉出身。金沢在住。広告制作会社にて、新聞広告を手がける。映画、舞台からメーカー、金融まで幅広い記事広告を担当。著名人インタビューや住宅関連、街歩きコラム、生活情報まで興味の赴くまま執筆しています。


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