いまさら聞けない「街角景気ってなに?」


マネセツ122(高橋)いまさら聞けない「街角景気」/メイン

「九州の街角景気、10月は3カ月連続悪化 台風など響く」などという新聞の見出しをよく見かけます。その記事を読むと、こう書かれていたりします。

「内閣府が11日発表した10月の景気ウオッチャー調査によると、九州地方の足元の景況感を示す現状判断指数(DI)は48.6と、前月より0.5ポイント悪化した。悪化は3カ月連続。台風など天候不順の影響で家計動向を中心に低調だった」

なんとなく読み飛ばすことも多いかもしれませんが、ちゃんと理解できればグッと情報収集力もアップしますから勉強しておきましょう。
 

街の人々の景況感を調査

 
まず「街角景気」。これは通称であり、正式には記事にあるとおり「景気ウオッチャー調査」のことを指しています。では、「景気ウオッチャー調査」とは何か。

これは、内閣府が毎月行っている景気調査で、内閣府のサイトには「地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々の協力を得て、地域ごとの景気動向を的確かつ迅速に把握し、景気動向判断の基礎資料とすることを目的とする」と書かれています。

“地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々”とは、一般の小売店とか百貨店・スーパー・コンビニ、飲食店やスナック、ホテルや旅館などの経営者やスタッフ、タクシー運転手、パチンコ屋さんや競輪・競馬場のスタッフ・職員という「家計動向」、多種多様な企業の経営者や従業員などの「企業動向」、人材会社の社員や求人情報誌の編集者、職安職員などの「雇用関連」という3部門に分かれた、いわば一般の人々。

ここから“街角景気”と呼ばれるようになったわけですね。
つまり、フツーの街の人々が感じている景気動向を全国12地区ごとに調べて、現状判断指数(DI)として発表している、というものです。いわば、人々の生活に最もフィットした景気の動向がわかる調査、といえるかもしれません。
 

景況感の変化がつかめる“DI”

 
ここで難しい言葉が出てきました。そうです、“現状判断指数(DI)”。
“DI”とは“Diffusion Index”の略で、「日銀短観」という主要な景気調査で使われていることでも知られています。その日本銀行のホームページには、次のような算出例が書かれています。

(D.I.算出例)
企業の収益を中心とした業況について全般的な判断を問う質問では、
(1) 良い  (2)さほど良くない  (3)悪い
この3つの選択肢があります。
例えば、回答が以下のような場合の業況判断D.I.は、△5%ポイント(注)となります。

図1
業況判断D.I.=(20%)-(25%)=(△5%ポイント)
(注)「%ポイント」は、構成百分比(%)同士の差を示す単位
 
そのDIが先月よりどれだけ改善したか、悪化したかで景況感の変化がつかめるわけですね。

マネセツ122(高橋)いまさら聞けない「街角景気」/図表①

こんなグラフにすると、景気の推移が一目でつかめます。「そろそろ景気も上向き始めたから、少し仕入れを増やしておくか」なんて判断に使えるわけですね。
ぜひ、仕事に有効活用しましょう。
 
 

≪記事作成ライター:高橋光二≫
フリーライター・エディター。1958年、東京都生まれ。1981年、多摩美術大学デザイン科卒業後、㈱日本リクルートセンター(現・㈱リクルートキャリア)入社。2000年、独立して現職。主に経営者インタビュー、コンテンツマーケティング、キャリアデザインなどの分野で編集・執筆。


再生エネルギーならクラウドバンク

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です