初めてのクラウドファンディング体験記【連載 その2】


マネセツ124(水野)クラウドF体験記その2/メイン

クラウドファンディングを通じて、3万年前の航海再現プロジェクトに出資してみた体験をつづる「初めてのクラウドファンディング体験記」。

第2回となる今回は、出資を決意してから実際に出資し、プロジェクトが成立となるまでをお伝えしようと思います。
 

わずか数日で状況が変わるクラウドファンディング

 
前回の記事で書いたように、出資する決め手となったのは「10万円以上の出資者は実験後の打ち上げパーティに参加できる」というリターン内容でした。
研究メンバーの方々と実験直後にお話しできるというのは、歴史を勉強し直している私にとって願ってもない機会だったのです。

とはいえ、10万円というのは何の躊躇もなく出せる額ではありません。プロジェクトの存在を知った時から「出資するからには必ず打ち上げに参加したい!」という想いが強くありました。

この想いを叶えるためのハードルは2つ。
●プロジェクトが成立すること
●航海実験時、ゴールとなる西表島に私もいること

まずひとつ目のハードル。
そもそもプロジェクトが成立しなければ何も始まらないのですが、成立条件は募集期間内に目標額2000万円が集まることです。
私がこのプロジェクトの存在を知った3月下旬の時点で、支援額は1200万円でした。支援締切日は4月12日だったので、残り2週間ちょっとで800万円が集まらなければなりません。

初体験の私には、それがどれくらいの難しさなのかが分からなかったのですが、クラウドファンディングで扱われているプロジェクトのほとんどは数百万円クラス。「成立するかどうか、微妙なところだな」というのが正直な印象で、とりあえず様子を見ることに。

それから支援状況をチェックしながら出資するかどうかを迷う日々が続いたのですが、3月末頃から急に支援数が伸びはじめ、4月1日には支援額が1700万円を突破。目標額達成がにわかに現実味を帯びてきたので、私もこの日のうちに出資しました。

その後も支援数は伸び続け、締切10日前の4月4日に目標額2000万円を達成。
最終的には951名の支援者から、2638万円もの支援が集まったのです。

後に知ったことですが、クラウドファンディングでは月替わりや締切直前に支援者数が伸びることはよくあることのようです。
「できるだけ成立の可能性が高いものに出資したい」というのは多くの人が考えることだと思いますが、早いうちに判断してしまうのは、あまり適切ではないかもしれません。
 

出資額別分布で見るクラウドファンディング

 
今回のプロジェクトの支援状況を支援額別にまとめてみました。

<出資額別分布グラフ(chart.jpg)>
※出資者数の単位:人  ※出資額の単位:万円

マネセツ124(水野)クラウドF体験記その2//図表①

5000円から100万円まである出資枠(ただし100万円は企業向け枠)の中で、支援者数は5000円〜2万円の枠に集中していて、全支援者数の80%を占めています。

しかし、支援額で見てみると、5000円〜2万円の枠の合計額は992万円で全体の37%ほどに留まっています。
とくに5000円の枠(246人から123万円)は差が大きく、支援者数は全体の約26%を占めているのに対し、支援額は枠別で最も低い5%未満という数字になっています。

一方、企業向けの100万円の枠は支援者数4という数字ですが、支援額は枠別で2番目に高い数字になっています。

クチコミ効果などもあるので単純比較はできませんが、支援額ベースで見る限りでは1万円未満の支援者を集めるよりも、100万円の支援企業を集めるほうが圧倒的に効率はよいはずです。

今後、クラウドファンディングを通じて出資を募ることを考えられている方は、企業向けの広報や営業活動も視野に入れたほうがよいかもしれません。

※ 続く第3回の連載では、実際の航海実験についてご紹介したいと思います。
 
 

≪記事作成ライター:水野 稔≫
1977年名古屋市出身。大学卒業後、編集プロダクションで旅行代理店情報誌の編集者として活動後、Web技術を独学で習得し、2006年にWeb制作会社に転職。ディレクターとしてさまざまな案件に携わり、2011年に独立。


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