初めてのクラウドファンディング体験記【連載 その3】


マネセツ126(水野)クラウドF体験記03/メイン

クラウドファンディングを通じて目標の2000万円を達成して見事プロジェクト成立となった3万年前の「航海再現プロジェクト」。

“日本人はどこから来たのか?”を探る一大プロジェクトの顛末やいかに──。
連載3回目となる今回は、プロジェクトの始動をお伝えします。
 

最先端の研究が今まさに目の前で!

 
クラウドファンディングでの支援募集が終わってからちょうど2カ月後の6月11日と12日、主催者である国立科学博物館で、研究者の方々が3万年前の航海についての考証を専門家の立場から発表するという「航海プロジェクト研究会」が開催されました。

3万年前の舟の構造や海流、航路についての科学的な考証や、人間が移住するためには男女何人必要なのかを数学的に割り出す考証など、一つひとつの発表がとても興味深く、終始聞き入ってしまいました。
また、発表の後に行われた討論会では、学術分野を領域を超えて様々な意見や反論が飛び交い、最先端の研究が今まさに目の前で行われているということに震えるほどの感動を覚えました。

こうした経験から、「出資するからには必ず打ち上げに参加したい!」という当初の想いはますます強くなったのですが、今振り返って考えると、この想いにこそ深い落とし穴があったのです。
 

クラウドファンディングの隠されたハードル

 
実は、国内購入型のクラウドファンディングのプロジェクト成立率は、平均で60〜70%程度とされ、成立自体はそれほど珍しいことではありません。
半面、それだけ「出資したい」と思わせるプロジェクトが多いということで、今までにない事や物を実現しようとする魅力的なものばかりなのですが、翻れば「実現するかどうか分からない」プロジェクトが多いということも示唆します。

インターネットで「クラウドファンディング」を検索してみると、実際に高い成功率と反比例するように、失敗例もたくさん出てきます。
ただしその失敗例は、プロジェクト成立後に起きたアクシデントによるものも多く、アクシデントの種類も、人的なものから技術的や時間的なものまで様々です。

西表島の美しい風景

西表島の美しい風景

今回の航海再現プロジェクトも無事に目標額をクリアしましたが、しかしそれはあくまで資金調達ができたというだけに過ぎません。
前回の記事で「打ち上げに参加する」という私の想いを叶えるためには、
「プロジェクトが成立すること」と「航海実験時、ゴールとなる西表島に私もいること」
この2つのハードルがあると書きましたが、実際には2つのハードルの間に「航海実験が予定通り遂行されること」という隠されたハードルがあったのです。

もちろん研究会を通して実験の難しさは感じましたし、インターネットでの失敗例も読んではいたのですが、プロジェクトの成立と研究会の感動で気分が高揚していた私は、自然とハードルを低く見積もってしまっていたのです。

── そして、私がこのハードルの高さを痛感するのは、公開実験が始まってからのことだったのです。
※ 続く第4回の連載では、「いよいよ始まった航海実験について」ご紹介したいと思います。
 
 

≪記事作成ライター:水野 稔≫
1977年名古屋市出身。大学卒業後、編集プロダクションで旅行代理店情報誌の編集者として活動後、Web技術を独学で習得し、2006年にWeb制作会社に転職。ディレクターとしてさまざまな案件に携わり、2011年に独立。


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