totoで国内最高額10億円の当選が出た!ちなみに税金っていくらくらいかかるの?


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2014年9月7日、totoの愛称で親しまれるサッカーくじの第720回BIGで、1等10億2円が1口誕生した。これは、日本くじ史上最高となる金額である。
これまでのBIGの最高当せん金は6億円だったが、第720回は特別回として1等を最高10億2円で期間限定販売。特別回として開催した過去2回と合わせると、高額当せんは累計13口となった。
10億円が手に入れば、欲しいものが何でも買えるどころか、今後の人生は何の心配もせずに暮らすことが可能なはず。最近は、購入曜日&天候、星座、イニシャル、生年月日など、当せんするための秘訣が書かれた書籍やネット情報が多く出まわっているが、そうした情報を眺めている時、ふと疑問がわいた。
当せん金に税金はかかるのだろうか? 
かかるとしたらどれくらいなのだろう? 
さっそく気になる点を、公認会計士の東陽亮に聞いてみた。

宝くじに税金は一切かからない!

「宝くじには、宝くじの法律〈当せん金付証票法〉13条があり〈当せん金付証票の当せん金品については、所得税を課さない〉と定められています。宝くじの当せん金は非課税扱いになるため、所得税などの税金は一切かからないんですよ」
なんと、全額そのまま受け取れるとは、まさしくドリーム!
しかし、10億円のキャッシュは人の手では運搬できない重さであるはず。振り込みとしても手続きは煩雑そうな気がするが……。
「高額宝くじに当せんした場合、名前が知られると犯罪に巻き込まれる危険性があるため、銀行内では目立たないようにお名前を呼び、個室で諸般の手続きを行います。さらに、本店の口座であれば問題ありませんが、支店の口座を持っている場合、振り込み手数料が引かれた金額が振り込まれることを、事前に知っておくとよいですね。
また、当せん金を資金に家を建てたり事業を始める場合は、税務署から金額の出所を問われる場合があります。マネーロンダリングなどと怪しまれないためにも、銀行から『当せん証明書』を受け取っておくとよいでしょう」
証明書があれば、金額の出所を税務署に提示できるので安心だ。
では、すべての「くじ」は税金がかからないということなのか?

気を付けるべきは、宝くじよりもむしろこちら

「宝くじと異なり、競馬や競輪などの払戻金は〈一時所得〉として税金を納めなければなりません。また、懸賞などの賞金や当せん金で利益が出た場合も〈一時所得〉とみなされ所得税が課されますので確定申告をしなければなりません」
なるほど、万馬券が当たったからと単純に喜んではいられないようだ。
「実際に、馬券の払戻金を使い果たした後、所得税の支払通知書が届き困っている、という話をよく聞きます。決められた税金を期日までに納めない場合は延滞金などの追徴課税を受けることもありますので、注意が必要ですね」
競馬などのギャンブル、さらには懸賞などの当せん金、ネットでも話題のFXとくれば、関係ない話とは言えなさそうだ。あとから届く支払通知書ほど怖いものはない。
最後に、公認会計士の東陽亮から「宝くじと競馬の税金を混同している人が多いので、いざという時のために正しい知識を身につけておいてほしいですね」と、アドバイスをもらった。

インタビュー先:公認会計士 東陽亮
記事作成:ライター 山本美佳


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