大ブレーク中の仮想通貨 儲かる?それとも危険?〈その1〉


 
最近メディアで頻繁に見かけるビットコインのニュース。

これは従来の紙幣やコイン、クレジットカードなどとはひと味違った新しい貨幣、インターネット上で流通する仮想の通貨のことらしい。この通貨が今、ものの売買の決済だけでなく、新しい投資の対象となっていることで、にわかに注目を集めることになった。なにしろ、ここ1年くらいの価格の上昇は、銀行の金利や株の上昇とはけた違い。もちろん、その分リスクも大きいようだ。ビットコインに代表される仮想通貨の投資価値について考えてみよう。

 

仮想通貨、ビットコインっていったい何?

 
私たちがものを売ったり買ったりするとき、その仲介となるのは紙幣やコインなどの通貨だ。

それが、最近のインターネットの普及にともなって、実際に通貨を手にすることなく、新しい概念として、ネット上の仮想の貨幣を通してものの売買を行おうという動きが出てきている。これが「仮想通貨」と呼ばれるものだ。これまでも、クレジットカードの決済や、Suica(スイカ)や企業のポイントカードなど、電子マネーの決済で現物のお金を使わない売買方式はあったのだが、これらと仮想通貨は決定的に違う。

何が違うかといえば、従来の通貨のような国や銀行などの運営主体がないということだ。たとえば円では日本国政府や日本銀行という後ろ盾(信用)が支えているが、仮想通貨にはそうした運営主体はない。
では、なぜ通貨としての信用が維持されるかといえば、ブロックチェーンと呼ばれる独特の稼働システムにある。これは一言でいうと取引履歴の記録と保管だ。仮想通貨では、すべての取引が台帳に記載され、それがデータとして保存され、しかも改ざんできない仕組みになっている。この履歴保管システムが、仮想通貨の信用の裏付けになっているのだ。

仮想通貨は、ここ数年で急速に増えており、いまや1000種類もあるといわれている。ただ、信用のおけない、詐欺まがいの仮想通貨もたくさんあるので、うかつに手を出すのは危険だ。今、日本で流通している仮想通貨で、信用できるのは、下記に示したビットコインやイーサリアムなど。なかでもビットコインは8割以上のシェアを誇っている。ここから先は、ビットコインの投資価値について考えよう。

 

日本で流通している仮想通貨の種類とシェア PR TIMES

 

ビットコインの価格が急上昇、これってずっと続くの?

 

ビットコインをはじめとする仮想通貨が、決済手段として認知され始めた。

ビックカメラの一部の店舗でビットコインでの売買が可能になったことをはじめ、あるいは、三菱UFJ銀行が試験的に取り入れているなどの情報も伝えられている。さらにこのビットコインが、にわかに投資の対象として注目を集めている。むしろ今のビットコインブームは、投資商品としての側面が強い。全国各地でビットコイン投資のセミナーが開かれ、どこも満員というから驚きだ。

 

なぜ、このビットコインが投資の対象になっているのか

 

仮想通貨の大きなメリットとして、海外送金の手数料の安さなどがまず指摘されてきて、一部で積極的に購入され始めたのだが、ビットコインが投資商品として高く評価されているのは、発行枚数の上限が決まっていることによる希少性だ。
ビットコインはこれから先、最大で2100万枚までと発行枚数が決まっている。この通貨が売買されはじめたころは、だれもそんな先のことに関心はなかったのだが、少しずつ買い手が増えるにつれ、枚数制限に対する関心が高まり、その希少性に注目が集まり始めた。つまり、枚数の限界に近づけば近づくほど値が上がるのではないかという市場の心理が働き、今のうちに買っておこうという需要が、最近になって急速に広がり、それがまた高値を呼んで、ものすごい高騰につながっているといわれる。

 

ビットコインの価格の推移 ビットフライヤーチャート

 

図をみてもらうとわかるが、昨年10月頃には、まだ1BTC(ビットコイン)が、まだ7万~8万円だったのが、その後一本調子で上がり始め、今年の2月には10万円超え、さらには20万円、30万円と、とんでもない値上がりとなっている。7月現在では、25万円前後いったとところだ。

こうした値動きは、投資価値としては、一般的な投資信託やあるいは株の売買の常識を超えた値動きとなっている。セミナーにどっと人が集まるのもわかるというものだ。

ビットコインの購入の方法だが、これはとても簡単。ビットコイン取引所というのが、ネット上にたくさんあり、その中のひとつに登録するだけ。ただし、この取引所は無数にあるため、詐欺まがいの取引所にはくれぐれも注意が必要であることはもちろん、日本では、ビットフライヤー、コインチェックなどが、老舗として信用されているようだ。取引所に登録し、お金を払ってビットコインを購入することになる。その時点の相場が購入金額ということになる。

―ここまではビットコインに代表される仮想通貨の現状について書いてきたが、次回は一歩進んで、ビットコイン投資のリスクについて考えてみたいと思う。
 

≪記事作成ライター:小松一彦≫
東京在住。長年出版社で雑誌、書籍の編集・原稿執筆を手掛け、この春退職。今後はフリーとして、さまざまなジャンルの出版プロデュースを手掛ける予定。


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