いまある資産で、老後を不安なく過ごすことができるのか?


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日々忙しく現役で働いているみなさんも、ふと、私の収入や資産は一般的にみて、果たして多いのか少ないのかなどと考えてしまうことはありませんか。

また、現在は何不自由なく暮らしてはいても、漠然とリタイア後の生活について不安に思ったりもしてしまう……。
今回はそんな現役ビジネスマンの資産事情や、蓄財しておくべき金額などについて一緒に考えたいと思います。

 

「純金融資産」を、どれくらい持っていますか?

 

純金融資産を、いくらくらい持っていますか?
純金融資産とは、預金や現金、年金保険、株式など、現金化しやすい資産のことを指します。
土地や建物などは、これには含まれません。

■マーケットの分類「世帯の純金融資産」

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野村総合研究所2013年調査より


 

純金融資産3000万円未満のマス層は総世帯数の約80%を占めるのに対し、純金融資産5億円以上の超富裕層は、総世帯数の約0.1%という割合となります。
総保有純金融資産額に対する比率を見てみると、超富裕層は約5.6%となりますが、マス層は約42%となり、世帯数の割合からすると、マス層の42%という比率は少ないと感じてしまいます。

毎年、富裕層の数は増え続けており、超富裕層の純金融資産は年々大きくなる一方とされます。さらに、不動産などの固定資産も含めると資産はさらに多いと予測することができます。
何より、富裕層は運用する資金も多いでしょうし、金融リテラシーも高そうです。そうなると保有資産が2極化していく傾向は、世界的にもますます進んでいくことになるのかもしれませんね。

さて、みなさんは今、どの層に属していますか? 

 

都道府県別で平均収入はどう違うのか

 

では、現実に目を向け、日本全国の上位10県の平均年収と生涯賃金を見てみましょう。

●1位/神奈川県/481万円/2億1192万円  ●2位/東京都/467万円/2億1171万円
●3位/長野県/458万円/1億8938万円   ●4位/茨城県/452万円/2億87万円
●4位/千葉県/452万円/1億9894万円   ●6位/群馬県/444万円/1億9460万円
●7位/滋賀県/438万円/1億9390万円   ●7位/埼玉県/438万円/1億9192万円
●7位/栃木県/438万円/1億9025万円   ●7位/山梨県/438万円/1億8934万円
※順位/県/平均年収/生涯賃金 「転職サービスDODA」2014年調べより

マス層の会社員が中心の調査結果であるため、現実的な数値だと感じる方は少なくないでしょう。同調査では、総じて関東圏が上位にランクインする結果になっています。地域によって収入に格差がある実態が表れていますね。

しかし、居住費や物価などは、都市圏の方が高いはず。満足度の高い生活が過ごせているかどうかは、家庭ごとに違う結果を示すに違いありません。あなたの収入と比べて、各都県の平均収入値は高かったですか、低かったですか?

 

老後の資金の必要額とは

 

「老後破産」などの言葉も闊歩する昨今、日々の生活に追われなかなか考えることができないリタイア後の生活について、漠然と不安に感じている方もいるでしょう。いま我が家庭の収入や資産額で、果たして人生後半生の生活が賄えるのであろうか、と。

■「老後の生活に不安はあるか」

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「生活保障に関する調査」(生命保険センター2013年調べ)

非常に不安が25%、不安が29%、少し不安が32%となります。総計86%のほうが、引退後の生活に不安を感じていることが分かります。年金額の受給金額も定まらぬいま、この数値は当然の結果だといえるのかもしれません。ではそのために、多くの人はどんな準備しているのでしょうか。

■「金融資産の保有目的」

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「家計の金融行動に関する世論調査(金融広報中央委員会2015年調べ)


66.5%の人が老後の生活資金のために、金融資産を保有しているという結果が出ています。堅実な日本人の資質が現れているともいえますね。

どの地域に住んでいたとしても、どれだけの収入があろうとも、多くの人はその収入の中からやりくりをして、貯金などをしながら資産を蓄えているのでしょう。それは将来、お金で苦労しないために今から行うことができる準備のひとつなのだと言えます。
しかし、多くの資産が消費されずにプールされているのが現実だとすると、結果、景気を停滞させる遠因にもなっているのかもしれないという危惧もあります。また、公的年金以外にいくら必要だと考えているのかという調査結果も出ています。

それは、3078万円 という数値(フェディリティ退職・投資教育研究所2015年調べ)。マス層とアッパーマス層の純金融資産額の境目の額をなぞるような結果となっています。
いま自分が優先すべきことは何なのか。収入はいまよりアップさせたいし、資産も蓄積も増やしたい。いや、家族と過ごす時間も大切にしたい。
それぞれの生活環境により、皆さんが優先したいことは様々だと思いますが、この記事を読んで、いま何をすべきかを考えてみるひとつの機会にしてみてください。

≪記事作成ライター:川島大河≫ 
情報サービス会社、広告代理店などの勤務を経て、現在は供養関連事業(お墓、葬儀、終活など)の販促企画、セミナー・プロデュース、執筆・編集関連業務に従事する。「楽しく人生を過ごすために役立つ情報を分かりやすく提供」することがモットー。


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