年収と幸せの関係性を検証── 人はどのくらいの年収で幸せになれる?


マネセツ050(草川)/年収いくらが幸福か

一体、いくらの年収があれば、人は幸福なのでしょう。
もちろん収入は多ければ多いほど、満足度が高くなることに間違いはないでしょう。

食住衣や教育など生活にかかるベーシックな支出の他、余裕のあるお金を、趣味、美容や、投資、老後のための蓄えなど、自己投資や次代へとつなげていくことができますからね。

しかし、収入が潤沢になくても、幸福だと感じる人たちも少なくはないようです。
そこで、生活者の幸福度合いの実態とはいかなるものか──、その実態を探ってみました。
 

世界各国の月収比較

 
まずは、世界各国の平均月収を調べてみました。

『プレジデント』07年12月号によると、額面月収で一番多いとされているのが……、

●デンマークのコペンハーゲンで47万8200円
でダントツです。しかし、手取り月収となると、27万円となります。
これは、教育、医療、社会保障などが充実している高福祉国家であるため税金が高くなっていることがその要因ですね。

また、手取り月収が一番多いのは、
●スイスのチューリッヒで34万円です。

ちなみに、主な西欧諸国の月収は、
●アメリカ・ニューヨークの額面月収は40万3500円。手取り月収は28万円。
●イギリス・ロンドンの額面月収は36万800円、手取り月収は27万円。
●フランス・パリの額面月収は27万7300円。手取り月収は19万円。
●ドイツ・フランクフルトの額面月収は35万3700円。手取り月収は24万円。

さて、日本はといいますと、
●東京での額面月収が、31万4600円。手取り月収が24万円。
単純に、額面月収を12(カ月分)倍すると、377万5200円となります。皆さん、いかがですか…?

東欧諸国やアジアに目を向けると、額面、手取共、西欧諸国と比べると、低くなっているのが現状です。
どうやら、手取り月収で20万円越えの国は、世界的にみるとそう多くはないことがわかります。
 

収入による幸福度の違い

 
では、収入による幸福度に、違いはあるのでしょうか。
「人生の満足度に関する調査2015」(PGF生命が男女2000人にアンケートを実施)によると……、

●世帯年収が800万円未満の「恋愛や結婚に関して満足していない」人への、「これまでの人生が満足できるものだったか」という質問に対し、35.5%の人が「満足している」と回答。
金銭面で満足できていると、私生活が満足していなくても、やはり人生の満足度は上がるのでしょうか。

逆に、
●世帯年収が300万円未満の「恋愛や結婚に関して満足している」人への、「これまでの人生が満足できるものだったか」という質問に、76.4%の人が「満足している」と回答。

同じ質問を、世帯年収が300万円以上500万円未満の人に聞いたところ、
●「満足している」と答えた人は、69.4%でした。

「恋愛や結婚に満足」していれば、収入の金額に関係なく幸福だと感じることができる比率が高いことが分かります。
「安定した家庭を作ると仕事もうまくいく」とは、よく言ったものですね。
お金は必要不可欠なもの。しかし、自分の人生を幸福だと感じる要因は、人それぞれなのかもしれません。
 

幸福度を感じる分岐点は年収7万5000ドル?

 
2010年にプリンストン大学(米国)が行った「年収」と「幸福度」との関係性について、興味深い研究結果が発表されています。

「感情的な幸福は、年収7万5000ドルまでは収入に比例して増えていくが、その金額を超えると比例しなくなる」というものです。

これはつまり、収入が多くても、労働時間が長く、仕事のプレッシャーも多いため、全体的幸福度が下がってしまうため。

ちなみに、年収7万5000ドルとは、2016年5月29日現在1ドル=約110円なので、日本円に換算すると年収約825万円になります。

「幸福」という概念についてですが、「人生全体を幸福と思うか」と、「いまこの瞬間の幸福」という2つの側面からとらえることができます。
「人生全体を幸福と思うか」いう視点から見ると、年収が多い人ほどその「幸福感」が高まっていることは間違いないでしょう。
 

あなたの年収はいくら? 幸せですか?

 
半面、「いまこの瞬間の幸福」の場合は、言い換えてみると「どこかの時間を取り出して、その瞬間が幸福だと思える」、その「幸福度合い」をいま以上に上げていくのは難しいようなのです。
基本が、すでに「幸福」であるのだから、それは致し方ないことなのかもしれません。

年収7万5000ドル以下(年収約825万円)の人は、その域の人が感じているであろう「幸福度」を獲得するためますます奔走していきたいですし、すでに年収7万5000ドル以上を稼いでいる人は、さらに稼いで自分の人生の満足度を高めていくことを目指したいもの。

── 「年収 = 幸せ」と一概に比例するものではないようですが、あなたの年収はいくらでしょうか? そして、幸せですか?
 

≪記事作成ライター:川島大河≫
情報サービス会社、広告代理店などの勤務を経て、現在は供養関連事業(お墓、葬儀、終活など)の販促企画、セミナー・プロデュース、執筆・編集関連業務に従事する。「楽しく人生を過ごすために役立つ情報を分かりやすく提供」することがモットー。


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