エネルギー関連以外にも商機あり!発展を遂げる知られざる親日国、アゼルバイジャンの魅力


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豊富な石油資源をもとに、第2のドバイともいわれる発展を遂げているアゼルバイジャン。

経済の好調を反映してか、アゼルバイジャン航空は、3月中旬から首都バクーのヘイダル・アリエフ空港と、トルコのイスタンブールのアタテュルク空港を結ぶ路線を増便し、1日3往復での運航を始めた。

旧ソビエト連邦の構成国の一つであるアゼルバイジャンについて、日本ではあまり知られていない。しかし、今年1月には城内副大臣がアゼルバイジャンを訪問するなど、日本とは良好な関係を保つ国である。

日本にとってアゼルバイジャンは、投資先としての魅力はあるのか、中東情勢は、アゼルバイジャンの発展に影響はないのであろうか。アゼルバイジャン情勢に詳しい、ワールドインベスターズTV代表 石田和靖氏にカイセツしてもらった。

石油関連以外にも、日本企業参入への期待

アゼルバイジャンへの日本企業の進出状況は?

「日本企業の進出は、エネルギー関連事業が中心です。大手企業では、伊藤忠商事やインペックスなどが進出しています」

外務省のHPによると、1月の城内副大臣の訪問時に、政府要人との会談を行い、アゼルバイジャン側からは、日本企業の更なる参入への期待が示されている。メメディヤロフ外務大臣との会談では、城内副大臣は『資源分野のみならず、非資源分野における事業の具体化が急務』と答えているが、エネルギー分野以外では、どのような事業への進出が考えられるのか。

「通信や農業、サービス業の分野で、日本企業の参入が期待されています。

通信事業では、国連で採択された『トランス・ユーラシア・スーパーインフォメーション・ハイウェイ構想』という、ユーラシア大陸全域に超高速インターネット網を整備しようという計画があり、アゼルバイジャンが旗振り役です。日本など世界の国々に協力して欲しいと考えています。

農業では、食料自給率は高いです。北海道と国土面積がほぼ同じでありながら、アゼルバイジャンは9つの気候帯に分かれています。気温の高い地域から低い地域まであり、様々な作物がとれます。そこで、先進国の農業技術を取り入れて、効率化を図りたいと力を入れています。

サービス業は、アゼルバイジャンは旧ソ連の社会主義国であったため、サービス業が発展していません。インターネット産業やエステサロン、ネイルサロンなど、あらゆるサービス業が求められています」

サービス産業への事業投資の魅力

日本にとってアゼルバイジャンは、石油関連事業以外に、投資先としての魅力はあるのか?

「株式投資としてではなく、現地で事業を展開する事業投資としては魅力があります。

アゼルバイジャンでは購買力が高まっていますが、1991年まで社会主義国であったことから、ここ20年で発展しても、まだお金持ちがお金を使う場がありません。

日本はサービス産業の先進国であり、アゼルバイジャンは親日国ですので、日本のサービスを魅力的に感じやすいです。日本のサービス産業をアゼルバイジャンに持ち込むとおもしろいと思います」

治安がよく、中東情勢とは無縁

アゼルバイジャンの南側はイランと国境を接しており、イランの隣国イラクには、イスラム国の支配地域がある。中東情勢が不安定だが、アゼルバイジャンの発展には影響はないのか。

「アゼルバイジャンは、イスラム国からは少し離れていますし、中東ではありません。

今年6月には、ユーロリンピックという、ヨーロッパ49カ国で行う初のオリンピックがアゼルバイジャンで開催されます。オリンピック開催国にとって、治安は死活問題ですので、治安は保たれています。

F1の開催地は治安のよさや自動車の購買力などから決定されますが、アゼルバイジャンは、2016年からはF1の開催地にも組み込まれています。

アゼルバイジャンでは、国際大会や国際会議の開催がめじろ押しであり、治安のよい国です」

日本ではあまり知られていない、親日国アゼルバイジャン。ヨーロッパでの地位を確立していくことによっても、日本でももっと注目されていくのかもしれない。

インタビュー先:ワールドインベスターズTV代表 石田和靖
記事作成:ライター 梅原ゆい


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