中国人の爆買いは世界でなんと約26兆円!いったい何をそんなに買っているの?


中国人の爆買いは世界でなんと約26兆円!いったい何をそんなに買っているの?

日本でもすっかりおなじみになり、2015年の流行語大賞にもなった「爆買い」。
日本を訪れた中国人があまりにも大量の商品を買って帰ることから名づけられたネーミングです。

「爆買い」はその名前に劣らず本当に凄まじかったようで、先日、「2015年に中国人が世界中で消費した金額は約26兆円に上る」というニュースが流れました!

減速しつつある中国経済ですが、海外旅行における消費に関してはどこ吹く風のよう。
いったいどんな人が、どんなものを買っているのでしょうか。人気商品の内訳をチェックしてみました。

どんな人がどこで買っているのか?

この数字を発表した中国の高虎城商務相によると、海外旅行に出かけた中国人は2015年の1年間で約1億2千万人。中国の貨幣「元」では1.5兆元、日本円にしておよそ25.8兆円を消費したそう。
もちろんこの数字は買い物だけではなく、渡航費や宿泊費なども含まれるため、すべてが爆買いの費用ではありません。
高虎城商務相によれば、少なくとも7千億~8千億元(日本円でおよそ12兆~13.8兆円)がいわゆる爆買い、つまり買い物に使われたとのこと。

少し前までは中国のセレブといわれる富裕層の人々が高級ブランドを買いあさっていましたが、観光ビザの発給要件が緩和されたことに伴い、現在、日本にやってくるのは中所得層の人々が多いようです。
事実、銀座や新宿などではデパートの前に大型観光バスが乗りつけられ、次々と中国人が買い物をする光景が日常茶飯事となっています。デパートで買い物中、気付くとまわりで飛び交っている言語はすべて中国語だった、なんてことも……。

また、買い物に人気のショップはデパートにとどまらず、さまざまな種類の商品を幅広く取り扱っているドラッグストアに注目が集まっているそう。ドラッグストアでひとり10万円以上使う人はざらで、在庫がすっかりなくなってしまう店も少なくないのだとか。

では、いったい何をそんなに買っているのでしょうか。

買ったものと思われるベスト10

テレビや新聞などでは日本のオムツが人気で日本人が買えないという話や「炊飯器」をひとりで7つも8つも購入する光景などが報道されていますが、いくらお土産とはいえ、そんなに持って帰れるものか、にわかには信じがたいですよね。

そこで、中国人に人気の商品ベスト10を調べてみました。
2015年10月~12月の3ヶ月間に中国版ツイッターである「ウェイボー」や、中国版LINEと言われる「ウイーチャット」に投稿された書き込みからまとめたトップ10によると概要は次の通り。

1位:雪肌精
2位:魔法瓶
3位:贅沢ジュレのシートマスク
4位:夜おそいご飯でもDiet
5位:龍角散ダイレクト
6位:山本漢方製薬大葉若葉
7位:万田酵素
8位:アイリスCL-Iネオ
9位:炊飯器
10位:イブクイック頭痛薬
(出典:PR TIMES)

炊飯器は1位なのかと思いきや、9位でした。あまりにも爆買いする人が増えたので、供給が追い付いたのか、あるいは購入意欲が落ち着いたのかと思ったら、前回の調査では炊飯器は30位だったそう。富裕層に引き続き、多くの中所得層が購入していることがうかがえます。

化粧品やダイエット食品、健康食品などが多いのは女性の購買層が多いことを物語っています。どこの国でも女性と買いものは切っても切り離せないようですね。

人気の理由は何?

数ある商品の購入理由はどうやら「日本製への信頼」だと推測されます。

中国では以前、期限切れの肉を使っていたことや、赤ちゃん用のミルクに許容量以上のメラミンが入っていた問題など、様々な食品スキャンダルが発覚しました。メイド・イン・ジャパンの製品は、かなり好意的かつ信頼性が高い地位を築いているようです。

自国製品への安全性が揺らいでいるのはよくわかりますが、購入品にはメイド・イン・チャイナも含まれているのが面白いところ。たとえ商品が中国製でも「日本で売っている中国製なら日本の基準をクリアしているから安心」という思いがあるのだとか……。

いずれにせよ、「口コミの上位商品=信頼が高い⇒よい商品」という図式ができあがり、購入意欲につながっているよう。

その他の「爆買い」への大きな理由としては、「元高・円安」が背景にあることと、中国での税金が高いことが挙げられます。消費税などに加えて贅沢品とみなされてかかる税金などがあるため、中国で買うより日本で購入したほうが断然安い、のだそう。

そう聞くと「爆買い」したくなる気持ちもわかるような気もしますね。

今後も爆買いは続く?

このような「爆買い」に対して、各デパートやドラッグストアなどのショップではそれぞれが対応に力を入れています。免税品の案内の充実や中国語ができる店員の増員、売れ筋商品を絞り在庫を常に確保するなど、中国人を対象としたサービスの提供に努めているのだとか。

では、この「爆買い」はいったいいつまで続くのでしょう?
すでに陰りを見せているという噂もありますし、中国人のマナーの悪さも耳にしたりしますが、「爆買い」が単なる消費行動で終わらず、せっかく浸透し始めた「日本製への信頼」が「日本人への信頼」に、やがて「日本への信頼」になっていくことを見守りたいと思うのは私だけでしょうか。

買い物を通じて言葉を交わすことで人に触れ、日本の歴史や自然、文化に興味を持つ人も増えているよう。
2度、3度と訪れる人の中には買い物だけではなく、温泉入浴ツアーや雪などの自然を満喫するツアーなど、体験型への人気が増えつつあるといいます。

政治とは違う個人的なレベルで中国人との距離が縮まり、お互いのいいところを理解しあえるようになれるといいですね。

参考:朝日新聞、読売新聞

 

≪記事作成ライター:山本義彦≫
東京在住。航空会社に勤務し、定年退職後、介護福祉士の資格をとるために2年間専門学校に通う。現在は介護福祉士として障がい者の施設で勤務中。航空会社在職中より、音楽評論の執筆を始め、現在も続いている。主にオペラ・クラシックを専門とし、インタビューなども手がける。


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